LBウッドを開発したのは、2007年冬。それまでは、ACQ加圧注入ではあるものの、外材を使ったりもした、次に国産材の重要性と、加圧注入の適性に気づきインサイジング(材に浸潤しやすい様に施す人工的キズ)した国産材に完全にシフト。
以下は、当時森林総合研究所の木口先生の講演に伺ったのですが、国産材使用のウッドデッキ業者としての方向として、間違ってはいないと確認しました。
森林国と言われる日本ではあるが、日本は長いこと外国産材の使用比率が高く、国産材の自給率が低かったのです。
国産材をもっと使用するのに、屋外使用の市場に向かっていくのがいいだろうとの趣旨で話された。
2020東京オリンピックの新国立競技場の屋根掛かり部分に、加圧注入でK4基準(屋外エクステリア使用基準)の国産材を使っている。
耐久化処理で、国産材(一部の樹種は抜いて)の加圧処理の浸潤度は高く、人工林の樹木の心材はそこそこ耐久性が高いのもよかったと思います。
ウッドデッキに使用することで社会貢献になることも魅力でした。
日本の林業は殆ど、戦後の植林での人工林が多いのです。(世界的にも、欧米・オーストラリア・ニュージーランドも人工林の比率が当然高いです。熱帯林産木材は、伐採までに長い時間がかかり植林はチークくらいか?)
この講義は非常に重要な事をまとめて下さったと思っています。
国産材は耐久性では、南洋材のような極高ではないが、加圧注入では、浸潤度が高いため、そこそこ耐久性があれば極高なると思います。
工場で、2008.10.16(デッキの足に、材木チョークで白く書かれている)に、左:LBウッドのデッキ、右:無処理外材
作ったばっかりの、ウッドデッキ。(2008.10.16)

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2014.10.29:6年ほどで使用できない、無処理外材(右側)
更に、2017.3.16(9年後)はバラバラに。
2025.1に工場で撮影。
17年経過でLBウッドでのウッドデッキは腐朽箇所もなく残っている。
外材で作ったウッドデッキの方は、もうほぼ土に帰ってしまい、廃棄。
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では、その他、デッキでの使用材料としては、ハードウッド(熱帯産)、それと
近年は、人工木がある。
これは、ドイツのデュッセルドルフの橋のハードウッドの高耐久樹種の床板。
多くの人が、いろんな靴(革靴など)で通行するのだから、硬い木の方が表面が傷つかないという利点があるから、使われる。耐久性もそこそこある。(硬い木なら耐久性ありというが、樹種で違うことは大事)
こちらは、お台場のボードウォーク。人工木も熱帯林のハードウッドと同じように、表面が傷つきにくい。ただ化学製品なので、経験しない強度には、どうなんだろう?
人工木
こうしたボードウォークのように、通行するとか通路として使用する場所は人工木も特性を発揮する。
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