20年ぐらい経つが、その頃、ゼネコン会社からイペを使ってウッドデッキの工事が立て続けにやった時期があった。
工事社員の2人が、”なんだかかゆい”といって病院に行ってきた。同じ現場で、他の社員は平気とか反応が割れていたが。
普通、材木扱ってそのようなケースは聞いたことがなかった。(工場では、昔、様々な針葉樹を扱ってたが)
色々な部分で、湿疹ができており、病院ではイペの粉塵を吸って、アレルギーが出たのだろう?と言われたようだった。
首の部分の湿疹。
各素材の木の切片の抽出物資をPEG(ポリエチレングリコール)で出させ、その液体をリバーテープの吸水面に塗って自分含め、全員の反応を見た。
イペで鋭い反応があった社員に、6種の各樹種の樹液を含ませたリバーテープを貼ってみて、反応を見た。
特に、米杉とイペで反応はあった。
他の社員では、かゆいまで行かなくても、反応有るのかと、2種(イペ・米杉)で数人に試したら、もう一人の社員に反応が出た。
この抽出物質が、どうも腐朽菌の抗菌物質のようだと思った。つまり、人体の皮膚反応でこういった湿疹が出ること自体から、自然の薬物が樹液の中に入ってると考えても不思議ではない。
こうした樹液への人間の反応についての論文は、自分は寡聞にして知らない。
ただ、米杉については、アメリカの製材工場においての反応は、聞いたことはある。
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