今年noteに投稿した文を再掲・・・ウッドデッキ使用する木材では、加圧時インサイジング効果を軽んじてはいけない

34年前のこの本は、その後私が知識を更新していても、最終的に戻って、見直す基本となる優れた知識の集積を感じることのできる本である。

専門の業者であれば、分かってもらえるかもしれないけれど、世間一般の常識的知識でもなく、かえって、工程を増やしても”骨折り損のくたびれ儲け”になってしまってはと、非常にマニアックな知識をHPの一角で開陳した方がいいのかと思い、現場日誌に書きました

ウッドエクステリアの嚆矢となった、論文集ではないか？と思うのである。木材の使用が心を豊かにはするが、腐りやすいという欠点、それをどう克服するか？
それについて微に入り細を穿つ考察でできている。

ウッドデッキを代々の家業の木材工場から始めたとき、インサイジングで木材を傷つけることに抵抗があった。木材を、内装的にしか考えていなかったと思う。アメリカでは、インサイジングしてないことに、疑問を持つようだった。

最近、40年ほど前の、輸入住宅のお客様のウッドデッキを見る機会があった。
40年前そのまま、時が経過していないような錯覚を覚えるすごい耐久性。しかもソフトウッドでありながら、比較的難注入材だからだ。

インサイジングによって、保存剤の耐久性を確保して、柔らかなウッドでありながら、耐久性を維持させることは、保存剤が変わっても、効果は変わらない

20年以上前に、石神井の病院の院長宅の、当時で30年経過のウッドデッキをメンテした。
インサイジング（輸入材の保存処理はインサイジングされていた）がいかに耐久性を確保するに重要か？ということが明らかにわかった。上のお客様の40年経過のデッキと、このデッキで、今までで2回目。インサイジングされてないものが、この階段の束に使われてたが、そっちはそこそこ腐朽があったのだ。

保存処理の事前処理もインサイジングの効果はこれを見て、身に沁みついた。