2000年に入り、ウッドデッキも市民権を得たようになった時期から、稀に”工務店さんが作った針葉樹(外材・国産材含め・・・米松が多かったと思います)で、ペンキ塗っただけのウッドデッキが調子が悪いので見て欲しい”と言われることがありました。
(調子が悪い)というのは、(腐り始めた)と同じことを意味してることがほとんどで、
そういう事例が増えてくると、高耐久処理の材木を扱ってる私どもとしても、
高耐久処理のLBウッドの製造のノウハウから学んだ技術を使ってみたくなって、真剣に取り組んできました。
ネットで垣間見る修理というのは、後から耐久性を付加させるものでなく、綺麗に見せるとか、腐ったとこを取り替えるとある(これは、劣化した部分を替えるだけで、まだ初期の段階での腐朽予防には、いっていない)
前に修理メンテナンスについては、茅ヶ崎市でのガレージデッキ(車庫上ウッドデッキ)の修理・メンテナンスをこの日誌であげてますが、
今回は、腐朽が更に進行した現場での具体例を載せてみました。
腐朽箇所を削ぎ取り、より深部の構造耐力を守るため、深部に即浸潤するスティックを
打ち込みます。
スティックを打ち込んだ上に、スティックと同成分の溶液で濡らします。
腐朽予防になるのです。というのは、腐朽してるのは腐朽菌が、木材表面から深部に侵入しているから、そこに浸潤する溶液+すぐ中央部の含水の高さのため深部で浸透するスティックの両用。
ここは、LBウッドに取り換え。初期腐朽と、完全腐朽を峻別することになります。
構造柱を根継ぎのように部分補強、同時に金物も緊結力を失っているので、さびにくいステン・溶融亜鉛メッキ金具で補強
ウッドデッキの修理は、ハードウッドでは後からの防腐剤の浸潤が殆ど無理なので、壊して作り替えた方がいいと思います。
横浜のみなとみらいのプカリ桟橋のイペも、根太から交換してましたから。
(25年経過時のイペ)

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やはり、高耐久を謳うとはいえ、メンテナンスの必要でないものはないでしょう。
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