東南アジア産高耐久樹種のウリン材に20年来興味があり、ボルネオのコタキナバルに2008年ウリン材を見ることを目的に,行った事があります。
2000年~2006年ごろで2,3度この材使って、ウッドデッキを作ったことがありましたが、その後環境団体に、手紙で指摘され、ウリン材の木材資源の量、資源持続性など講演会で勉強してみたり、そして実際ウリンの成木をみてみたいという気持ちも強くなって、実際に行ってしまったわけです。
環境団体の資料には下記のように書かれています。
(金額は2000年頃の価格から、今では1.5倍に値上がりしています。)
去年、都内のお客様から、家のウッドデッキをメンテして欲しい旨電話を頂き
見に伺ったら、12年経過のウリン材との事。
高耐久性が謳われるウリン材だけに、さすがに12年程度では腐朽の兆候は見られませんでした。
金属のビスと、ウリン材のポリフェノールで、”金属汚染”で黒ずむ反応はよく見かける。
特に耐久性には影響もない。
この点検口を、根太・大引きの劣化度をみようと開けてみました。
青い丸で囲ったのがポピュラーなヤマトシロアリ
これも同様にヤマトシロアリ。
ウリンに加害しているようには見えなかったのですが、かすかに蟻道もあり、まだ活性化していたのです。
お客様からは、施工されたところの、床材の段差など、経年での変位の補正を頼むとのことでしたので、床板の他の個所をはずしてみることはできませんでしたが、このシロアリの動態をもっとみてみたいという機会は得られませんでした。
シロアリが何のために、そこにいるのか?疑問は解消できず残念でした。
ハードウッド一般に、メンテの為床板を外す作業は、硬さゆえ綺麗に外し、復旧も綺麗にはかなりの困難があります。
ハードウッドのイペをよく使ってる、横浜みなとみらいのボードウォークあたりは、こんな具合の復旧。(20数年)
コメント