この頃は、ウェスタンレッドシダー(北米産針葉樹:日本名、米杉)のウッドデッキが大流行り。確かに材が、ヒノキの仲間であるから、耐久性がそこそこにあり、造作もしやすい。ただ、構造にすると、ヒノキのように、数字的強度はあるが、だと粘らずに破断しやすく思えた。
2本でも、ヒノキを梁や桁の構造に使われたのはあまり聞かない。
これを、耐久処理したら、シダーのタンニンとACQの成分の銅と反応し、強い茶になって、心配したが、お客様には古材の雰囲気が出て美しいとよく言われました。
材の中に浸潤しにくいので、論文には出ていませんが、耐久性を付加しにくかったのです。
途中のDOT散布で25年はもってますが、国産杉(無処理ではシダーより耐久性低い)が加圧での高耐久処理すると、シダー以上に耐久性がでることをフィールドワークで発見しました。
国産杉は、”水喰い材”といわれるほど、乾燥しずらい材ですが、吸収力はかなりあるので、高耐久性ウッドデッキにはかかせません。
しかも、国産材で、輸送コストも低く抑えられるし、構造材でも使えます。海外の、例えばドイツでは木材自給率60%後半、オーストリアは90%超。
持続する資源・地域の活性化・環境問題という観点からも使ってみて頂ければ。
因みに、日本の木材自給率は45%ほどです。
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