江ノ電で広告・・・ウッドデッキが似合う湘南地方（茅ヶ崎・藤沢・鎌倉・葉山あたり）の、人間的な江ノ電に乗って

１１月のよく晴れた日、インバウンドであふれかえるような人を乗せた江ノ電に乗って、鎌倉から江ノ島まで。

悠久の時を感じさせる秋の深い青に染まった海を見せながら、決してあせらず慌てずのんびりした速度を保ち、家々をすり抜けるような江ノ電。

のんびりと静かに、秋空の下、波が寄せ来る湘南の海。

のんびりとたくさんの外国のお客さんを乗せて動く江ノ電。

その間の、海浜ロードを乗用車が、倍速の画面のように走り抜けていく

駅舎は、木造のむき出し。

構造とその”構造美”、そして材木の質感がレトロで温かみと明るさが湘南風味を醸し出す貴重な場所。

ベンチだって木製。

効率中心の単なるベンチという存在になれた私たちが、置き忘れてきた温かい椅子。これをレトロという言葉だけで表現するとなんだか乾いた情感の様に思ってしまう。

江ノ島駅を鎌倉側に少し戻ると、江ノ電を飼っている家がある。

沿線の人たちの生活の奥に入っている電車である江ノ電。

２１世紀でも、世の中の移り変わりの中、必死で動き続ける江ノ電。

まだまだ、思い出という小箱にはいっていない、今の電車だ。