だいぶ前に工務店さんに作ってもらったウッドデッキの一本の柱が腐って浮いているから直せないでしょうか?とお電話いただき、見に伺った。
柱受けから浮いてる柱の腐朽を草むしりしてたら見つけてびっくりされたようだった。
(柱受けで、水抜きがないものがあるが、ここもそうで、長い年月で腐朽する確率が格段と高い)
ここは、まずこの柱をジャッキアップし、腐朽箇所を確認し、上部はまだ大丈夫だったので、DOTで除菌(腐朽菌の殺菌?)して使えるところを残し、鎌継ぎで。(文化財などでよくやる方法)で改善。
鎌継ぎ
大きく拡大
ところが、もっと大変なところを見つけた。構造的に、一番使うデッキのそばで、荷重が大きいので。ここの柱及び根太を交換。
梁は特に腐朽はなかったものの、柱と仕口で繋がってたため、仕口をやめ、抱き合わせた40ミリ厚のLBウッド板で受けさせた。
床板も、数本交換。
作り変えるにも、費用が高いことはわかってるので、一本の柱だけ取り換えて頂ければ・・とおっしゃったが、腐朽の発生は、まずその周囲や、同年代・同素材で作ってるから、場所によっても違うとして、
他も腐朽してる可能性が高いわけである。工事社員の技量UPのいい材料として使わして頂き、廉価に抑えることができた。
こういう修理は、腐朽箇所の発見、工事の(修理の)方法を理解してないと、無理。10年ウッドデッキを作っているクラスなら、出来るのかもしれない。
今後も、メンテナンス、修理は増えるのではないだろか?
コメント