そのデッキとフェンスはまだまだ大丈夫なのですが、その後他社さんで作ったカーポート屋根の雨漏りが何度補修してもおさまらない、とご相談がありました。
下見に伺い、柱にも腐れが発生していることがわかりました。
金属で桟をカバーしていました。ポリカも当然劣化し、汚れています。
勾配の方向の繋ぎ目は浮いてしまっています。
作ってすぐに雨漏りしだした、とのことですが、ポリカ平板で勾配方向につなげるのは本当に難しい。
ポリカーボネイトにはナミナミの波板もあります。重ねられるので、雨仕舞は波板の方が良いです。
見た目では平板が人気ですけど、私はポリカの原板サイズより大きい屋根の場合は一旦は波板もおすすめしてみます。
ポリカを取り外したところ、ありゃりゃ、下地の木材に腐れがありました。
修理の怖いところは、あけてみないとわからない部分がある、ということです。
以前に施工した方がたわみを直そうとしていたことも施工の痕跡からわかりました。
防腐していない材木なので屋外の使用では限界があります。
修理に使う木材はすべてLBウッドです。
さらにゆがみ、たわみを調節中。ここが工夫のしどころ!腕の見せ所!
今までの豊富な経験をもとに、ベストな方法を探って正確に施工します。
ポリカを載せます。
まだ新しいポリカのシートが付いています。
ポリカの継ぎ目はコーキングをバッチリと
コーキングの上から押さえの桟を付けます。
勾配方向のポリカの継ぎ目は桟を付けると雨を堰き止め、水分の滞留を呼ぶので、防水テーブで対応。
完成です!
もちろんポリカも新しい物に交換しましたので、明るくなりました!
熱線カットグレード、マットタイプのポリカなので、ポリカ下が比較的暑くなりにくく、まぶしさも抑えられます。
柱も腐ってきていたので、防腐材を柱に。全く腐らなくなるのではありませんが、何もしないよりずっと長く持
ちます。
株式会社エルビーシステム 代表取締役太田ますみ 二級建築士/一級造園施工管理技士
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