++現場日誌++

2018. 11. 30. Fri 昨日完成。
2018. 11. 29. Thu 知らぬ間にもうすぐ年末。
2018. 11. 28. Wed 20年という月日。
2018. 11. 27. Tue ビル風を受ける経験。
2018. 11. 26. Mon 20年前写真出土
2018. 11. 25. Sun ハードウッド耐久性考。
2018. 11. 24. Sat 五平餅。
2018年 11月
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  2018. 11. 1. Thu
      2011.1月DOTの浸潤を暴露したデッキでみる。
  
2008,10,16作成の工場のデッキの材料LBウッドの床材、40x140のDOTの浸潤を測定。 
呈色液、2液(1液、2液の2回噴霧で、DOT部分が赤色化で色の濃さで、浸潤量を予測) 
 
左写真)施工後3年弱の床材を抜いて 
中写真)クルクミン反応で赤色濃度・・内部に浸潤している様子がわかる。 
表面塗装の質によって残存量は差異はあるが、保存処理として、腐朽菌レベルには1.5/㎥以上で、土中、水中でなければ、溶脱は小さそうだ。 
 
右写真)新たなLBウッドを貼った。 
 
中間経過。
  

 

 
  2018. 11. 2. Fri
      LBウッドの歴史4
  
2008/10/16にデッキをLBウッドと米ツガ無処理で作ったのだが 
この比較はあまりにも、耐久性に差がつくのだ。 
 
米ツガのほうは・・・2012.1月に写真の様な状況に、すでになっている。床板と大引の接する面の水の滞留が腐朽を促進する事は、常識だが、実際目で見ないと印象に残らないし、問題点を浮かばせることにもならない。 
 
その前年、早くもツノマタタケという腐朽菌が米ツガデッキの方についていたのは確認していた。 
 
この状況になると、終末期になってくる。LBウッドのデッキと無処理米ツガの比較は、あまりいい比較といえない。が。 
 
この種の状況は、普段の仕事で、他社施工のデッキの解体時にみるも、腐朽は腐朽として、この接点での腐朽確率をどう落とすか?のヒントにはなる。 
 
これは、通算でどのぐらいかけて、来たのか分からないくらいだ。 
 
耐久性のある材と一緒に、耐久性の高い施工!これを一方で徹底的に追及した。 
  

 

 
  2018. 11. 3. Sat
      LBウッドの歴史5
  
2008.10.16作成後、2014.10.29と、6年経った時既に右の米ツガデッキは、外観上健全に見えるが、 
使用不可となった。 
 
途中の出してない写真で、記憶を辿ると、4〜5年位で危険水域であったと思う。 
 
本では、木材単体の耐久実験はあるが、構築物の耐久実験は寡聞にして知らない。 
 
まあ普通は、こんなものか?と過去の解体現場を思い出し、まだ持ったほうか?と考えた。 
 
ソフトウッドの耐久性を上げるため、K4基準(屋外エクステリア基準で新国立競技場での処理も同じ)の濃度と浸潤度の保存剤注入して耐久性を担保したうえ、 
更に、DOT,撥水加工で特許とったものが、左のLBウッドの試験デッキだが 
 
ここで、農業用水に突っ込んだ柱の耐久を見たいとしたものが、上流から流れる草木がひっかかり、ダムと化して、隣の田んぼに少し流入した。 
 
で、あわてて足を切断し、土部分にのっかるように作り替えた。 
 
この柱が、やけに重かった。 
 
含水率は低かったが、密度が高くなったのだ。 
 
90mm角が85mm角に。水乾燥ということは、実際故郷の土場でみたが、自分でしげしげと見つつ、重さを感じ、新たなヒントにもなった。
  

 

 
  2018. 11. 4. Sun
      LBウッドの歴史6・・9年経過。
  
2017.9.12に写したもの。 
どこまで行くか、どこまで残存するか?この一点で、写真を撮ってきているが、この段階では自然崩壊で左の写真から、ベイツガの耐久性の短さは明らかだ。 
 
使える、なんとか工夫していじくれば使えるというものではないことを、はっきり知りたくなってはじめたのだが。 
 
作ったときは新品できれいだったが、3年ぐらいから末期に向かっていったベイツガデッキ。 
 
右は、まだなんとも無い。 
 
比較的、痛みやすい笠木の上で、撥水はまだ効いている。(右) 
 
まったくなんとも無い。 
 
腐朽促進のため水を引っ張るように、雑草の刈り取りもわざとしないでいるのだが、UVでしらっちゃけただけで、変化はLBウッドにはない。
  

 

 
  2018. 11. 5. Mon
      土の上での放置試験
  
会社で、接地する所に、比較的耐久性があると言われていたオーストリア・サイプレスを 
約10年ぶりに引き上げてみたら、芯材部も腐朽が始まっており、シロアリも少したかっていた。 
 
防腐性と防蟻性はシンクロしない場合が結構ある。 
 
間違えやすいのは、防腐性能が高いからシロアリに強い。あるいはその逆を真としてしまうことだ。 
 
この辺りの正確な性能表が出ない場合が多い。 
 
また、以前人気のあった材が、現地の状況やら国際マーケットの中で値上がりして、変わりにニューフェースの樹種が出てくる場合が多い。 
 
そこに実験の積み重ねがない為、促進実験で終えて”まあxx年は”という結論に至る場合もあることは理解された方がいいと思う。 
 
  

 

 
  2018. 11. 6. Tue
      セランガンバツ腐朽実態。
  
ハードウッドとひとくくりに言うが、セランガンバツーは、身近な場所でも旅行先でもよく見かける。 
 
例えば、田園都市線青葉台のパン屋の喫茶店よこプランター兼フェンス。 
 
遠くは、沖縄、石垣島フェリー乗り場、お台場、尾道駅前海側ボードウォーク。 
 
と、キリがない程使われているが、だいたい寿命が短い。 
 
感覚的にいうと10年辺りがいいとこだと思う。 
使われる場所や気候によって変化はあるけれ。 
 
木は重いから、固いから持つ、寿命が長い。というのは、間違っている事は専門家筋でも言われている。 
 
あと、自分は、これのメンテに関して、注目してるが。 
 
密度か高い分、保存剤が浸潤しないことも、ためして分かっているが。 
 
ハードウッドの場合、交換以外ないのか?
  

 

 
  2018. 11. 7. Wed
      長所ばっかじゃないぞ。どこで選ぶか?
  
人工木材(WPC)を最初に見たのは、2002年。 
大手住宅メーカーのガーデンに、WPCと弊社ともう一つどこかの会社で 
競作の様に作った覚えがある。 
 
写真は、数年前、元林業試験所跡地の”林試の森公園”でみた、WPCだ。 
 
大概、PP,PEと木粉の混合率が同じ位になっている。 
 
プラスティックの木粉を包み込むカプセル効果で、耐久性を上げているようだ。 
 
新商品が普及しておよそ15年位。長所・短所も見極めるのに15〜20年は時間が必要だろう。 
 
長短合わせもつのが、製品である。どこに重要点を置くか?で選択されるのがいいのではないか? 
 
普通、木材の長手方向(もっというなら、繊維方向)で伸び縮みがないことは常識だが、 
このWPCは常識を覆す。
  

 

 
  2018. 11. 8. Thu
      イペの耐久性?
  
多分、ホームページが普及して20数年経つように思うが、 
ウッドデッキと言う狭い分野なのだが、長くやってきて、使用例の多いイペの腐朽例は、知ってる人は少ない。 
 
それでも、イペ、ウリンは貴重種なのか、入荷は少ないし値段も高いが。 
 
その他のハードウッドが、(ほぼ、イペ、ウリンと変わらない)と説明されたら、 
怒るべきだ! 
 
地質学の歴史の様な、悠久の歴史の前ではそういってもいいけれど、もっとショートスパンでみると、 
ネコとハムスターの寿命位の差はあると思う。有意の差である。 
 
写真左、右;ボードウォークの曲がり角の乗った感じの弱さを2005年感じた。 
施工は1990年だ。(15年経過)、その先のイペの根太も柔らかいので、腐朽の範囲に入っていた。 
 
そして、直して、通風を撮ったのが真ん中の写真。 
 
泥縄でも仕方がない部分はある。工学的には80%の成功で合格と聞く。 
100%絶対、というのは、口で言うほど真実味はない。 
 
危険を避ける考えをやはり二重、三重に付け加える必要がある。 
 
  

 

 
  2018. 11. 9. Fri
      ボードウォークのイペの腐朽。
  
欠点をあげつらうよりも、実際どこまでもつか?ということは、非常に興味のある所で、 
条件によってかなり変わることを前置きして,はなさないと正確性が失われる。 
 
2005年時点、イペが入ってきて15年程経た、京都大学での高耐久木材の研究会では、 
 
このときより以前に、絶対腐朽しないといわれていた、アフリカ産ボンゴシというハードウッドが、10年程度で腐朽したのを受けて、改めて 
普及しない物はないという論調だった。 
 
ただ、当時イペは腐朽例がなかった。 
 
腐朽例を、その後追いかけてみるに、腐朽しない物はない、壊れない物はない。 
 
あるのは、寿命の長短であり、寿命を延ばすにどうするか?という極めて当たり前の結論になるわけだ。 
 
人工木材も、新種のハードウッドも、ただ試されている時間が少ないだけとおもう。 
 
実際に、環境省での寿命グラフでは、予想となってるだけである。 
10年位の年月では短いが 
 
未来永劫腐朽しないと言うとウソになる。 
 
高速の集中工事やら、鉄橋のメンテをみても、実感できる。 
 
メンテ方法を強く意識し出したのは、この頃からだ。
  

 

 
  2018. 11. 10. Sat
      過去の日誌をより実感する。
  
2012年の夏、京大の生存圏の教授でいらっしゃる吉村先生の記事。 
 
非常に、実感を持って再度読み込んでみた。 
 
信頼性の問題は、木材の耐久性の様々な条件下で比較されなければならない。 
 
経験からも、非常に正確な情報の発信であると再認識。 
 
更に、メンテに対する言及は、目新しい事ではないが、こう発言された方は非常に少ない。 
 
だから余計に、信頼性をおけるようになったのだ。
  

 

 
  2018. 11. 11. Sun
      持つべきものは友人。
  
高校時代の同級生で、木材のリグニンについて研究している友だちがいる。 
 
高耐久性を言われる、ある樹種について、木材組織における抽出成分(5%程度)が、耐久性を決定づける事は、 
当然知っていたが、リグニンの種類によっても耐久性が変わるということを 
論文でみたので、 
質問した事がある。(解説してもらったのだ) 
 
こう返ってきた。 
 
”リグニンとは木を堅くする成分です。プラスチックのフェノール樹脂のようなものです。 
木材には20〜30%含まれています。残りの65−75%は多糖類でセルロースとヘミセルロースです。リグニンは木を堅くすると同時に腐りにくくします。攻撃する菌類に対して,リグニンはよろいのようなものです。どんな木でも多糖類とリグニンを持っていますが,実際には腐りにくい木(例えば,ヒノキ)と腐りやすい木(例えば,ブナ)があります。これは,5%弱の抽出成分とよばれるものの作用の違いです。これは,リグニンとは異なり,菌に対して,いわば毒のように作用する物質です。つまり,ヒノキにはいわば毒(抗菌性成分)がたくさんあり,ブナには毒のような成分は少ない。となっています。これは正しいことです。抽出成分は有機溶媒や水に溶けやすい。一方,多糖類やリグニンはとけにくい成分で,多糖類は繊維を形成したままであり,リグニンは溶けないプラスチックのようなものです。 
 
ここまでを一般的に理解されているとします。 
 
さて,化学構造のちょっとした違いで,グアイアシル型(その論文ではグアシルという訳語を当てています)とシリンギル型があります。 
針葉樹(マツ,スギ,ヒノキ)はグアイアシル型のリグニン,すなわちグアイアシルリグニンから成ります。 
 
一方、広葉樹(ケヤキ,サクラ,クス,キリ等々)はグアイアシルリグニンとシリンギルリグニンとの両方から成ります。 
 
木材を分解する菌=木材を腐らせる菌=木材腐朽菌 
これには,白色腐朽菌と褐色腐朽菌があります。 
白色腐朽菌とは多糖類とリグニンの両方を分解する菌です。カワラタケは白色腐朽菌です。 
褐色腐朽菌は多糖類のみを分解する菌で,リグニンを部分的に変質しますが,分解させることはできません。 
 
毒のような抽出成分の存在が,いろいろな木材の間での腐りにくさ,腐りりやすさを決めるというのが一般でした。 
 
この論文では,リグニンの種類によっても,腐りにくさ,腐りやすさが違うということを述べた点で価値があります。 
 
また,広葉樹はグアイアシルリグニンとシリンギルリグニンとの両方から成るはずですが,広葉樹は種類が多く,多様性が大きいです。両リグニンの割り合いにも多様性があります。4種の木材においてはグアイアシルリグニンの割合が特に高いことが,ニトロベンゼン酸化という化学分析法で分かりました。このことはそれらの4種が,外見は典型的な広葉樹であるにもかかわらず,中身の化学成分は通常の広葉樹とは異なる,特殊な存在であることを示します。それらが,特に腐朽しにくい(=脱リグニンが小さい=リグニンの分解が少ない)というものです 
 
別の研究者の実験で,グアイアシルリグニン含量の大きい木材は,白色腐朽菌によってさえも分解しにくいことが示されましたが,この研究でも同様な結果が得られました。 
 
ベンゼン環に-OCH3がひとつのみであるのがグアイアシル,-OCH3がふたつあるのがシリンギルです。2つあった方がベンゼン環の電子が多くなります。リグニンの分解にはベンゼン環の電子の存在が関係していて,それが多い方が分解に有利ということが分かってきました。 
 
広葉樹は種類が多くて,例えばバルサやポプラのように軽軟な木材である例外もありますが,一般には緻密な組織構造をしていて固いのが特徴です。例えば,ケヤキやカシです。爪で傷つきにくいです。抽出成分を除いた木材におけるリグニンについて言うと,シリンギル型が多くて,硬いのに分解しやすいことになります。一方,スギやヒノキは其れ程緻密でなく(爪で傷つきます),加工し安いです。ところが,抽出成分を除いた木材におけるリグニンについて言うと,グアイアシル型が多くて,表面はやわらかいのに分解しにくいことになります。 
 
最後になりましたが,グアイアシルリグニンは(シリンギルリグニンも),抽出してそのままで(リグニンを変質させないで)とることはできません。溶けにくい,フェノール樹脂のようなものだからです。” 
 
 
非常にわかりやすく、メールで教えてくれた。 
 
進化体系では、広葉樹より針葉樹のほうが、進化されたものと聞いたことがあるが、その過程論でのリグニンの化学構造の混在なのだろうか? 
 
 
友人が専門家というのは、心強い。
  

 

 
  2018. 11. 12. Mon
      別荘地の工事。
  
何だか、今年の天気は、はっきり変則的だとわかる天気である。 
 
毎年、同じと言うことは無いだろうけれど、この辺りはまあ大体こんな気温、この辺りはこう言う雨量・・とかの雰囲気というのをつかむのだが、 
今年は本当に、まだら模様もいいとこ。 
 
横浜が晴れていたのに、箱根の方は大雨だったなど、考えられない変わりようだった。
  

 

 
  2018. 11. 13. Tue
      パーゴラ。
  
以前は、藤棚と言っていたパーゴラ。 
 
実際に、植物を巻き付けて花をめでるという使い方が、もう何年も経って、変わってきた。 
 
勿論、主目的で植物を巻き付けて成長させるという意味合いも、未だに多くある。 
 
が、近年の傾向として、夏の西日を避けるといった要素が増えてきた。 
 
2011.3.11の震災後に顕著だ。 
 
  

 

 
  2018. 11. 14. Wed
      誤算。
  
今年の夏の水害・台風の影響は、工事の材料にも深く影を射している。 
 
もう、収まっているだろうと世間では思われがちだが、ポリカの屋根材がすごく納期遅れを出している。 
 
中数日で入ってきたものが、納期回答すら出てこない。 
 
早めに注文してはいるが、納期がめちゃめちゃ遅い。かつて無かった事態だ。 
 
メーカーの製造場所の被災か、それとも、原料の輸入先といった問題だろうか? 
 
そこは、ブラックボックスになっている。(調べてないから) 
 
調べても詮無いのだが。
  

 

 
  2018. 11. 15. Thu
      気分は師走。
  
ここにきて、色々忙しくなってきた。 
材料も、充分余裕を持って在庫してるのだが、部材によっては一挙に何十枚と出て行くケースが多い。 
 
年末は外構ガラミの仕事が増えてくるので、そちらの日程を気にしつつ動かなければならない。 
 
兎に角、工事をあてはめて、進めないと、ストレスがかかってくる。 
 
現場社員は、間違いが殆どないくらい、ピタッと感性に着地してくれるが、からみのある仕事では、すごく緊張する。日程を。
  

 

 
  2018. 11. 16. Fri
      色の変色経過見る実験。
  
耐久試験は、工場で既に10年を超えた、LBウッドの実際のデッキと、他の樹種で作ったとデッキと比較できるようにしてある。 
 
木材単体の耐久性比較も意味はあるが、施工を伴うと、もっとリアルな意味合いを持つ。 
 
これによって、保存剤の意味が更に分かってきた。 
 
今度は、色の変位をみるのだ。
  

 

 
  2018. 11. 17. Sat
      実質3日目。
  
冬至に向けて、雨は降らないが、段々日が短くなってくる。 
ちょっと目を離すと、寒さも増してきている。 
 
4時過ぎたころは、まだ明るいなあ、と思う間もなくすぐ陽が落ちる。 
 
何年も何年も工事社員がやってきたが、手を抜くようになるかと思ったが、より精巧により、高度化してきたなあ。 
 
  

 

 
  2018. 11. 18. Sun
      夜がまた来る、寒さを連れて。
  
ちょっとずつ、冷え込んで来る。 
 
雨がないので、仕事ははかどるが、自然光のもとで工事が出来ると更にいいが。 
 
工事社員が技術的に手慣れてくるということも、大事だが、耐久性のある材料を、 
耐久性のある施工でまとめることも、パラレルで重要である。 
 
 
  

 

 
  2018. 11. 19. Mon
      デッキの理論と歴史の本。
  
この1990年代最初の頃のこの本は、木材保存を仕事にしている自分にとって、 
非常に思い出ある、かつそれを論理的に書いている大切な本だ。 
 
それまでも、アメリカの雑誌でデッキが少しずつ日本でも、造られてきたが 
デザイン的なものが主流で、 
参考にはなるが、耐久性と言うものに、それほどフォーカスしていなかった。 
 
この本で、東大教授の信田聡先生が、エクステリアウッドについて詳しく書いておられた。 
 
面識は、なかったが、一度、ナッテラーの面材工法について、お電話でお聞きした事がある。 
 
何者かわからないのに、丁寧に教えて下さった。 
 
30年弱。 
 
この本は、デッキの深いとこまで、書かれている。(オムニバスだが)
  

 

 
  2018. 11. 20. Tue
      勉強になった本。
  
この本は、今でも古くなっていない。現実的に言えば、この耐久性を追求した本が、 
単なる木材の耐久性のみならず、施工による耐久性を志向したとこに、意味がある。 
 
木材の耐久性を研究すると、施工面での耐久施工はおろそかになりがちだと思った。 
 
耐久に導く、保存剤等がない時代、いかに雨掛かりを防ぐか?と言う事に傾注したのだが、 
代表的な山口県の錦帯橋(施工を見に行った)の納まり。 
 
これは、清水寺と並んで勉強になったものだ。
  

 

 
  2018. 11. 21. Wed
      身近な浜松市の合法木材への取り組み。
  
工場のある、浜名湖西の湖西市。浜名湖北から東、天竜川一部越え、平成17年ほどに、浜松市になった。 
 
伊豆半島と同じくらいの大きさの市ができた。 
 
長野の県境まで及ぶ、大きな森林をかかえた市になった。 
 
かなりの木材蓄積量をもつ市ができたのだ。
  

 

 
  2018. 11. 22. Thu
      メンテ。
  
弊社の製作物ではないが、このメンテを請け負った。 
 
いつものメンテ方法を、撒布する保存剤の性質を考えて、効力にかかわらない、付着性を強める、 
食品にも添加されるものを混ぜて、撒布。 
 
長く指導頂いてる、A先生のご発案を、自分なりに試した。 
 
更に、良くなるのは間違いないからやるのだが。一般の方には、分からない所だ。 
 
原理は簡単なのだが。
  

 

 
  2018. 11. 23. Fri
      継続は力なり。
  
受験勉強で初めて聞いた言葉だが、そんなに間違ってはいない言葉だ。 
 
耐久性を付与することに、集中すると、何気ない木材の挙動が見えてくる事がある。 
更に、繰り返すと、その世界が広がってくる。 
 
細部に目を向ける事もできるようになる。
  

 

 
  2018. 11. 24. Sat
      五平餅。
  
子供が、まだ小さい頃、当時静岡県磐田郡水窪町に行く途中、檜の匂いのエキスを天竜市で買った。(今は、平成の大合併で、浜松市天竜区という、十っぱひとからげのマンモス区にどちらもなってしまった) 
 
ちゃまたま、手について、匂いを嗅いだら、強いヒノキ臭がした。  
 
それを忘れて、どっかで、饅頭を買って、子供に半分くれてやったら、”ヒノキの匂いがする、ヒノキ饅頭だ”といって、喜んだけれど、食べなかった。  
 
お風呂での檜風呂なら、なんかくつろぐ感じがする。  
”ヒノキ風呂、快適!”と、だいたいみんな思うだろう、 
 
が、ヒノキの匂いは、いろんな子供時代の経験から、食欲を減退させる気がした。だから、食う気が萎えたのだろう。自分もそうだったから。  
 
田舎で、五平餅をよく作ったが、この柄にヒノキは絶対使わない。杉である。 
杉にも、殺菌性のある成分が含まれている事を、故郷の方の人は分かってたんだろう。 
 
昔の、山で働くおじさんたちの弁当は、メンパといったが、これも杉である。(祖先がメンパ作っていたと言うが)  
 
こっちは、食欲を減退させない。杉の匂いは食欲を抑制しない。  
 
木材の抽出成分によって木の匂い性質が変わること、テクニカル・タームにすると、最もらしいが、生活の長い経験の中で故郷の人は、何だかわからないが、見通している。  
  

 

 
  2018. 11. 25. Sun
      ハードウッド耐久性考。
  
木材自身の持つ耐久性、これについて、11年ほど前、 
 
秋田県立大学の教授でいらした、中村教授の木材情報という専門雑誌に大いに学ばせて頂いた。 
 
そこに、”木材の組織構造、物理的性質や化学成分が関与すると考えられる。 
しかし、比重や硬度などの物理的性質と耐久性の間には重要な関係が認められていない。” 
という解析が書かれていた。 
 
固くて重いと、耐久性があると一般に思われているが、多分セランガン・バツを各地で見て来て、 
改めて実感した。
  

 

 
  2018. 11. 26. Mon
      20年前写真出土
  
過去の、写真を件別に分けている小冊子。この中から、20年前の物が出てきた。 
 
新木場へM君と行ったのだが、二昔という訳だが、M君とともに、当時のガーデニングブームのイメージが蘇る。 
 
歴史に進歩と退歩が有るわけだが、科学的性能は、スマホ初め、進化が急加速の様に思うが、 
 
ウッドデッキなどは、有る意味退歩しているように思える。 
 
文化の退歩って、人類史によくあることだ。科学の進歩と文化の進歩と違う。 
 
  

 

 
  2018. 11. 27. Tue
      ビル風を受ける経験。
  
20年前旧国立第二病院の号棟の目隠しでフェンスを40mやったときの経験だ。 
 
元請けと綿密に風圧の対策をし、継ぎ目に控えを入れて作ったのだが、 
 
台風がきて、丁度控えを入れた辺りが、倒れてしまった。完成した喜びもつかの間、数mとはいえ、倒れたのにはびっくりしたが 
 
この経験は、すぐ社員が直しに行って分析し、フェンスの基礎の固定方法に問題があったことで、 
後々、応用できる感覚を学んだのは、大きかった。 
 
施工の深さ、慎重に技術を重ねる事の意義を教えてもらったような工事だった。
  

 

 
  2018. 11. 28. Wed
      20年という月日。
  
雑誌、ミセスにも掲載された鎌倉のお客様の、一階ウッドデッキであり、白い外壁に合わせ、 
ウッドエクステリアも白く塗装された。 
 
ガーデニングブームが訪れたのが1990年近辺だからそこから野心的なデザインのウッドエクステリアが少しづつ増えて行った時期である。 
 
そこで、作ったものだが、メンテしたり、して20年。 
 
こういった、変型デザインの場合は、施工で木材耐久性をアップしておかないといけないのだ。 
 
木材の耐久性という面を、どこまで長期に捉えるか? 
 
評判で無く、実際に経験した体験で無いと、合理的な判断は無理。 
 
  

 

 
  2018. 11. 29. Thu
      知らぬ間にもうすぐ年末。
  
つい最近まで、酷暑だったような、それからスコールが続きと、まだ一年を総括するわけではないけれど、 
あけ方が遅く、夜が来るのが早くなったと感じられると。 
 
急に年末を意識し出す。 
 
今日は、全員同じ現場に行き、デザイナーの下での協力工事。 
 
こういう発想はでないと思いつつも、ずっと使って頂いてる。 
 
木材の使用の発送を広げて頂いてる。 
 
夏以降、屋根材の納期が、非常に遅れている。これだけは、びっくりした。 
風水害によってと聞いてはいたが、 
突っ込んで行くと、もっと深い国際問題にも絡みそう。 
 
在庫がありそうな、静岡県西部の工場の近くの小売店ですら、不足している。 
 
どうなってんだ。
  

 

 
  2018. 11. 30. Fri
      昨日完成。
  
デザイナーのご指導の通りに終わった。最終日と言ってたが、終わりきるのに時間はかかった。 
 
一方で、資材置き場で下塗りするものもいた。 
 
今日は、やっと手に入れたポリカを使用して、屋根貼り工事に行くグループと、基礎を作りに行くグループと分かれる予定。 
 
  






ウッドデッキ施工 横浜 株式会社エルビーシステム