ウッドデッキ親方|神奈川・横浜で国産材にこだわるエルビーシステムの親方ブログ

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ウッドデッキの材料

ウッドデッキの材料でおすすめは?国産材の高耐久処理材が選ばれる理由

投稿日:2017年11月8日 更新日:

ウッドデッキとは?

ウッドデッキはテラスと同じような役割を持っているが、テラス以上に気軽な「生活の延長の場」や「外部のもうひとつの部屋」という意味合いが強いと思う。日本家屋で言うところ の「縁側」よりも、もっと広い意味で使われている。

住まいの空間は、建物の内部である「室内」と「屋外」に分けられる。そして、建物の周りの半屋外空間を「中間領域」と呼び、ここはとても活用度の高い空間である。

 

ウッドデッキを設置するメリット

  1. 空間を有効活用できる
  2. 庭の景観がより身近なものになる
  3. 外部で内部の部屋と繋がり、アクセスがより楽になる
  4. ペットの遊び場として活用できる

などが挙げられるが、敷地の中で従来使われなかった部分を使えるようにして、屋上や屋外土地を快適に使えるようになるということだ。

例えば、家に快適なバーベキュー場ができたとなればこれほど幸せなことはないと個人的には思う。

 

ウッドデッキの材料とその変化

ガーデニングブームでイングリッシュ・ガーデンが流行したが、もともとアメリカ合衆国が先端を行っていたと思う。

こうした、工作物で使われる材料は、屋外使用なので当然の如く、耐久性が求められるわけだ。
(生活スタイルの変化によって、デザインが合わなくなった・・・というデザイン耐久性はおいといて)

 

ウッドデッキ黎明期

初期においては、マツが外部耐久性が高いとして、ベイマツ(厳密には、トガ、サワラ属である)や、古くから神社・仏閣で使われたヒノキが使用された。

ここから、一時期、公共工事※1でボンゴシ(アフリカ材)、ジャラ(オーストラリア材)が使われ始めCLIMATE・INDEX/クライメット・インデックス※2(気候指数:地域における平均気温・平均降水量)で理解できるが、日本における耐久性の低さによって次第に使用されなくなった。

※1 公共工事とは
ここでは橋梁、人が通る橋(人道橋)、海っぺりの木歩道・ボードウォーク(お台場のような)の工事ことを指す。
※2 クライメット・インデックス
地域による気温と降水量から導きださせる木の腐り方の度合い。

 

ウッドデッキ発展期

ここから、前述のボンゴシやジャラと同様の熱帯材のイペ(南米産)、ウリン(東南アジア産)のようなハードウッドが公共工事(主にボードウォーク=海っぺりの歩道)に使われ、ウッドデッキにも使用されるようになった。

イペにはラバコール、ウリンにはポリフェノールといった天然の防腐・防蟻剤に値する成分が含まれているので、ウッドデッキ材としてとても重宝された。

 

ウッドデッキ成熟期

近年は、イペ、ウリンの伐採が難しくなり(生産国による生態系の保護)、加えて成長の遅いこともあって、同じ熱帯材のイタウバ、セランガン・バツが代替材として使用されてきている。しかしながら、イペ、ウリンと比較してもその耐久性は劣る。

同時にこうした、熱帯のハードウッドと並んで、ベイスギ(レッド・シダー)、国産材のスギ・ヒノキの保存処理材※3もウッドデッキ材として活用されている。

※3 保存処理材
木材に防腐・防蟻処理を保存剤によって施すこと。

以上がウッドデッキ材料の変化に関する概略である。

 

ウッドデッキ材料の必要用件

ウッドデッキの材料を考えるときに、

  1. 耐久性
  2. 用途
  3. 環境問題

を考える必要がある。

どでかいウッドデッキでもないのに、環境問題って関係あるの?という意見は少数派であると思い、3に下げているが、これは意外と身近な問題でも有る。

ウッドデッキぐらいで環境問題に関わるの?っていう人が殆どだと思うので。

気候変動に影響を与えるという熱帯雨林の伐採については、話が大きすぎるので、またの機会に書くことになろうと思うが。

自分の木材経験でいうと、昭和40年~50年だったか、フィリピンからラワンの原木を日本が大量に輸入したため、(フィリピンも積極的に輸出していた)フィリピンの山林は、極端に減ってしまったのだ。

今、ラワンという言葉を聞かない。(同じフタバガキ科の)セラヤ・メランティが変わりに、マレーシア等から代替品のように輸入されてはいる。

これであっても、近年減少傾向にある。

 

熱帯雨林は人工植林が不可能

熱帯雨林は、生態が分かっていない部分が多く、人工植林がほぼ不可能。放置して天然の更新を待つというのが現実的な話だ。(話は少し飛ぶが、明治神宮の鳥居も、天然の日本のヒノキが枯渇して、台湾から天然のタイワンヒノキを持ってきて作っている。)

このように、天然材を期待するのは、気が遠くなるような話だ。 その意味において、熱帯産のハードウッドは、お気軽な材料ではない。 供給量が減ってきて、価格も10年前の2~3倍に上がってきている。 ウリンなどは、絶滅危急種に既に認定されているのだ。

現実的に、イペ、ウリンを使った公共工事で腐朽も散見され来ているが、ハードウッドは耐久性のメンテナンスができないし(比重が重く、保存薬は入らないから)、健全な同種の木材が新たに輸入されない可能性もあると思う。

その延長線上において、イペ・ウリンと比較すると耐久性が劣る、イタウバ、マサラン(南米材)、セランガンバツ(東南アジア材)が使われだしている。

 

ハードウッドとは

従来、比重※4が重く、比重1の値近くの硬い木をハードウッド(硬木)といって、ボードウォークなど、歩行する人が多いところに耐磨耗性のよさで使用され、それが個人宅のウッドデッキに使用されたというわけだ。

※4 比重とは
木材の重さは水と比べて表している。木材は樹種によって重かったり、軽かったりするが、 それは樹種によっての空隙の割合が違うからである。そして、木材の重さは同じ体積の水の重さを基準とする。
例)4°Cの1リットルの水の重さは1,000gとなるが、同じ体積(つまり縦横の高さが10cm)の立方体のヒノキ材の重さを測ったら440gであった場合、比重は0.44となる。

 

木材は硬くて重ければ耐久性が高いのか?

木材が硬く、重いから耐久性が高いというのは、基本的にその力学的性質が耐久性に関連しないという意味で間違っている。

イペならラバコールという含有物質、ウリンなら大量のポリフェノール含有が耐久性を担保している。

 

比重は高いが耐久性が低い樹種もある

比重が高い樹種の例として、ニャトー、ケンパス(線路の枕木に使われていた)などは、高比重にも関わらず保存剤注入しないと耐久性は低いことが分かっている。

 

人工木の登場

こうした高耐久の天然木が失われて来つつあるところに、登場してきたのが、人工木(WPC)である。PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)に木粉を混ぜて成型したものである。

ハードウッドと同じように、耐磨耗性の優位でボードウォークに利用され始めてきた。

 

手頃な値段で楽しめるレッドシダー・国産杉

個人宅という点で、従来もあり今後も手軽な価格で楽しめる、レッドシダー、保存剤加圧注入の国産材使用デッキも以前から存在する。

特に近年、木材の伐採について国際的にも厳しくなり、住宅用材、エクステリア材も合法証明のある植林された木材が必要になっていくだろう。

 

木材の腐朽について①

木材の耐久性を考えるときに、重要なファクターは4つである。

  1. 木に含まれている水分
  2. 外気温度
  3. 木の栄養分
  4. 空気中の酸素

である。
この4つの条件が揃うと木は腐ってしまう。

腐朽は主に、担子菌(キノコと思えば良い)という腐朽菌が成長過程で木材を栄養にすることで、木材組織を壊すわけで、これが腐朽ということになる。

これを人為的にコントロールできるのは、1と3ということになる。(酸素が無ければ腐朽しないが、人間も・・・、温度が極端に高い、あるいは低いと人間も・・・)であるわけで。

人為的に水分に当たらないようにできるし、木の栄養分を無くすこともできる。 また、屋根の有る屋内の木が腐ったって言う話は聞かない。(水分がかからないので。)

3は前出のイペのラバコールという抽出成分、ウリンはポリフェノールという抽出成分のおかげで、腐朽菌に対抗している。

 

サステナブル(持続可能)な森林管理

欧米では、人工植林が主で、これによってサステナブルな森林管理がされている。

近年、国産材が注目されているのも、日本における蓄積し続ける木材を更新(伐採して植林をする)していかないと、サステナブルから逸脱した、荒れ山ができあがり、災害問題(水害)も出てくるわけだ。

2020年の東京オリンピックの建造物に、国産材の合法木材を求めるのも、シンボライズされた日本の傾向である。

隈研吾(日本を代表する設計家)の新国立競技場の雨掛かり部分は、エクステリア基準(外部で使用可能な基準)の保存剤加圧注入がされることになっている。

人為的に木材から栄養を奪うため、保存剤を加圧注入するのだ。

 

木材の腐朽について②

木材の耐久性実験は、実際大きさが同じで、それを外部において、腐朽進行度を見るというステークテスト※5等が理想だが、腐朽に時間がかかり、1世代かかることもあるので、現在は室内腐朽実験・あるいはファンガスセラー実験※6が行われる。

※5 ステークテスト
実際に使用するレベルの材木を自然界に近い形で屋外試験をすること。
※6 ファンガスセラー実験
耐朽性を評価したい材料を未殺菌の土壌に埋め込み、木材腐朽菌の活動に適した環境(温度、湿度)を人工的に制御することで、腐朽による劣化を促進させるものであり、単一の菌を純粋培養する室内実験よりもステークテストに近いと言われている。

腐朽菌も一般に褐色腐朽菌オオウズラタケ、白色腐朽菌カワラタケが用いられるが、現実はもっと多くの腐朽菌が存在する。

ステークテストは現実に近いがなにせ、結果が出るのに時間が掛かりすぎる。

腐朽菌に対応するために、抗菌スペクトルの範囲を広げる必要と、木材内部にまで保存剤が浸透させなければならない。

 

木材の腐朽への対応|私の方法

私の場合は、

  1. 木材内部に均質に保存剤を浸潤させるため、入りやすいように、人為的に深さ10mmのキズ(インサイジング処理)をし、
  2. 濃度を「公益社団法人 木材保存協会」のエクステリア基準K4以上の濃度にし加圧注入(普通はここまでの処理)、更に抗菌スペクトル拡大と深部浸潤のため、ホウ酸系保存剤を減圧注入、
  3. 最後に木材の接点(例えば構造的に木が重なり合い水分が滞留するところ)はシリコンゴムで撥水させる。(特許 第5419065号)

こうして、日本の優れた植林産物に耐久性をさらに付与している。

 

ウッドデッキ施工においての留意点

日本の植林産物であるスギ・ヒノキなどは、軽量であり、屋上なり建物と接続するベランダなどでも、建物本体にかかる負担は小さい。

(強風や地震などによってウッドデッキが揺れると、その材料木材が重いものだと、接続する建物本体にかかる負担が大きい。)

また、原木から作れるので高耐久、高耐力の梁、桁、柱の大きさも自由自在だ。(現在外国産の木材に限ると、構造にあった木材は望めないため、たわんでいる構造材を見ることになる。)

この軽量で高耐久というのは、デザインが多種多様に、作るほうも負担無くできて、デザインによって楽しさの可能性は増すということとイコールだ。

 

最後に(ウッドデッキ材料のこれからの方向性)

これだけ、ウッドデッキの材料が細分化されると、用途に応じて使用すれば良いと思う。

例えば、人工木は、公共施設のボードウォークなど、もってこいである。但し、暑い日差しで表面温度が70度ぐらいになっても、靴で歩くのには気にならないだろう。(熱帯材が減少することは予測できるので代替品として良いだろう)

ソフトウッドは、パーソナルな使用やデザイン的使用にはもってこいだ。もちろんフェンスのデザインも、ハードウッドのような制約は無い。

軽量なのでデザインの自由度も高く、屋上や平たい屋根の上などの設置も可能。強風や地震などの揺れにも強く、接着する建物の負担も少ない。

話は逸れるが、森林は、二酸化炭素の吸収のほか、地下水を豊かにするなどの水源のかん養(地表の水が地下に浸透し、地下水となること)、土砂災害の防止、木材・キノコ・山菜といった林産物の供給、安らぎを与える場の提供など、我々にとって欠かせない役割を果たしている。

しかし、いま日本の森林(特に人工林)では林業の採算性悪化から、手入れが行き届いていない箇所が見られる。

そのような状況において、健全な森林を育てていくためには、国産の木材(国産材)を積極的に使うことが重要だということはご存知だろうか。

それについてはまた別の機会に書き記していきたいと思う。

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太田亮(ウッドデッキ親方)

太田亮(ウッドデッキ親方)

せっかく我が家にウッドデッキを作るなら、もちろん永く使えるものにしたいというのが 皆様の要望です。しかしながら、耐久性を考えられていないウッドデッキを見ることもしばしば。私たちエルビーシステムでは、木材に精通したプロスタッフが日々実験と研究を重ね、 "永く使える"ウッドデッキを作るためにさまざまな取り組みを行っています。熱帯雨林の伐採など、環境保護がさけばれる中、私たちが考えるのは"国産材を使っていかに耐久性をあげる 処置を施すか"ということです。環境にも人にもやさしい、高耐久性を持ったウッドデッキの施工を研究し、ご提案します。

特許取得のLBウッドとは?

国産材へのこだわりで、環境へも配慮しています。

「木づかい運動」木づかいニッポン

近年、耐久性を求めることから熱帯雨林の広葉樹(イペ・ウリンのようなハードウッド等)がよく使われ、 森林資源の枯渇が危ぶまれています。

違法伐採が多く、原地で合法木材とされているものでも違法木材のロンダリングされたものの可能性は高いのです。

LBウッドはそうした地球環境保護を考え、持続的に供給が可能で資源の豊富な国産材を採用しています。

国産材に高耐久性処理を施すことで、ハードウッドと同等以上の耐久性を可能にしています。

-ウッドデッキの材料

執筆者:


  1. 金井泉寿 より:

    大変参考になりました。
    日本の森林保護運動は、例えば人工針葉樹林を元の広葉樹林に変えようと言う運動も有りますね。そこでは食物連鎖の頂上のクマも平地に出てこなくて良いのでクマの森運動とか行っていたような記憶が。
    手入れしてない森をどう活用していくかは日本の大きな課題です。
    頑張ってください。

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